先週から米国金融機関の決算発表が始まっている。
大勢の予測は「楽観的」だった。
先週の滑り出しこそ、予想以上の好決算が続いたものの、
今週に入り、悪いサプライズが続々と飛び出している。
上昇してきた世界の株価に大きな不安を浴びせかける。
昨日21日には、大手ノンバンクCITが
破産法適用となるのでは、という報道が飛び出してきた。
もし現実になれば、資産規模としては
かなり大型の破産となる。
そして今夜。
モルガン・スタンレーの決算が予想より悪い。
米国だけではない。
欧州でも。
英銀バークレーズと
RBS(ロイヤルバンク・オブ・スコットランド)に
増資が必要との報道が出てきた。
大勢が楽観視しているほど、
金融機関の回復はなされていないようだ。
もちろん、金融機関の中でも好決算を
叩き出しているところもあり、
強弱の差が鮮明になっているという見方も出来るが
世の中の資金繰りがよくなるためには
好調な銀行だけでは支えられない。
ある程度、「数」が必要だ。
ここ数ヶ月は景気の良い話しか出てこなかったのだが
ここにきて悪いニュースがにじみ出てきた。
昨年夏〜秋の下落相場を経験した市場が
この状況に過剰に反応してしまうと
また大きな下落を呼びかねない。
注意が必要な状況になってきた。